バーチャファイター3(tb)
新次元の攻防、ここに。
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ゲームタイトル | メーカー | 使用基板 | 発売日(稼働日/配信日) |
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バーチャファイター3(tb) | SEGA | MODEL3 | 1996年9月 / tb:1997年9月 |
チャレンジに充てた弊害はあまりにも大きく。
『バーチャファイター』シリーズの3作目。新キャラとして力士の鷹嵐、合気柔術の梅小路葵の2人が新たに参戦し、プレイヤーキャラクターは合計12人。
まず最初に話しておくと、今回は実験に多くを割き過ぎたため、世間的にはあまり受け入れられなかった作品です。
まず、「軸移動ボタン(エスケープ)」が搭載されました。シリーズ唯一の4ボタン作品です。直感的に指がなじまなかったのか、開発スタッフが意図したであろう使われ方をされたのは、皮肉にもここ数年で、次回作以降ではレバーを上か下にチョンと入力するのに変更されています。
もう一つの問題は「アンジュレーション(高低差)」の概念。ステージ全体の傾斜や段差、置いてある物に乗るなどすることで、相手との高低の位置関係が変化し、空中コンボなどに影響を与えるはずなのですが、なにせキャラクターは高低差を無視して決められた技を出すだけであったので、高い位置に居るキャラクターが上段攻撃を出せば相手の頭の上の空間に攻撃したりするので、とにかくやりにくく、下側にいるキャラがガン有利。
スパイクアウトで多少解決はされたものの、消化不良感は否めませんでした。
とは言え、この作品からハーフフェンスとかカステラとか土俵とかステージの種類が多種多様になったので、何も悪い事ばかりではありません。単純に2が売れすぎた事から期待値があがり過ぎたことと、必要以上にあれもこれもしすぎた結果、ここ数年ようやく…やるものがないとか5FSに飽きたと言われたらそこまでですが、ようやく受け入れられた作品です。
何事もやり過ぎは良くない…ということでしょう。
犠牲になった物も大きかったのですが、1998年4月6日アメリカのスミソニアン協会からコンピュータソフトウェアとして歴史的な足跡を残したことを評価され、「1998 コンピュータワールド・スミソニアン・アウォード」を受賞し、ワシントンD.C.にあるスミソニアン総合博物館の国立アメリカ歴史博物館に各種資料が保管されることになったのは、誇るべき実績だと思います。
ところで
テストモードではその店独自の対戦ダイヤグラムが見れるのですが、左がバージョンアップ版のtbに対し、右が初期のVF3です。
なんで、「DEBU」なんでしょう……。
テストモード
VF3もtbも推奨設定は3本先取で、tbであれば世間一般の風潮は「DEFAULT MODE」は「NORMAL」が一般的です。